THE CASE·第 11 場面 / 全 12·おわり

第11場面/ 全12場面

最後の場面です

全12場面のうち第11場面。最後の場面です

第1場面 / 全12場面

降り止まない霧雨の中、水杜署の会議室には重苦しい沈黙が淀んでいる。本部から単身送り込まれたあなたを迎えたのは、互いに視線を合わせようとしない地元の刑事たちだった。ホワイトボードには、同じ時刻を指しながら全く別の場所へと伸びる、食い違った捜査線が引かれている。

机の上に広げられた失踪現場の地図に、重い沈黙が落ちる。柴崎:「本部のやり方が通じる街じゃありませんよ」秋山:「物証だけを見に来た。見立てに興味はない」槙野:「……なら、あの雨の夜の車輪痕も物証ですか」

秋山:「全員集まれ。槙野の言う通り、あの車輪痕を重要物証として再検証する」柴崎:「本部の思いつきで現場を掻き回さないでください!」槙野:「ですが、あのタイヤ痕だけは証言と明らかに食い違っています」秋山は机上に現場写真を叩きつけた。

秋山が柴崎の前に鑑識の解析書を叩きつける。秋山 警部補:「柴崎さん、この溝の深さを見てください。証言にある軽の重量じゃありません」柴崎 恵:「……私が嘘をついてると?」槙野 諒:「事実を精査するだけです。逃げないでください」

柴崎は拳を握りしめ、吐き捨てるように視線を逸らした。秋山:「大型車の轍を誰と見誤った。何を隠している」柴崎:「あれは再開発の土砂運搬ダンプだ。触れれば街ごと潰されるぞ」槙野:「だから証言を揉み消したんですか!」

秋山が鋭く机を叩き、柴崎を睨みつける。秋山:「ダンプはどこへ向かった。まだ隠しているな」柴崎:「……北工区の資材場だ。運転手は、秘書の弟だよ」槙野:「弟……? 記録にはない名です」

雨に煙る資材集積場のゲートを強行突破した。秋山 警部補:「ここが北工区か。槙野、あのダンプを抑えろ!」柴崎 恵:「待て、あいつを刺激するな!」槙野 諒:「秋山さん、荷台の奥に争った跡があります!」

秋山が合図しシートを跳ね上げると、荷台の奥から血痕のついた手帳が転がり出た。柴崎:「おい……これ、秘書本人の告発メモだ」槙野:「弟は兄を守ろうとして、何者かに連れ去られたのか!」

秋山は雨煙る中、証拠袋に収めた手帳を槙野へ託した。秋山:「槙野、これを直ちに鑑識へ回せ」槙野:「了解です!……班長、末尾に旧浄水場の記載が」柴崎:「あそこは今夜業者が解体する場所だ。急がねば消される」

雨煙る旧浄水場の門前で、槙野が叫び声をあげる。槙野:「重機が動き始めてます! 中に入られたら手遅れだ!」柴崎:「俺の車でゲートを塞ぐ。秋山、踏み込んで二人を引っ張り出せ!」秋山:「強行突入する。槙野、作業員を退避させろ!」

捜査車両が錆びた鉄扉を突き破り、雨煙る敷地内へ雪崩れ込む。柴崎:「突っ込んだぞ、秋山!」秋山 警部補:「槙野、重機を止めろ! 貯水槽のハッチをこじ開けるぞ!」槙野:「奥に二人の姿が見えます、早く!」

話し合って決めたこと

重機の暴走と混乱を制止させ、貯水槽から秘書兄弟を無事に救出して事件の真実を確定させた。

秋山は貯水槽から兄弟を引き上げ、泥にまみれた特捜班の二人に頷いた。柴崎:「重機を止めた、二人とも息がある!」槙野:「……これが僕たちの歪めていた真実なんですね」秋山:「ああ。全員でこの事実を、白日の下に晒すぞ」

前の場面では —— 重機の暴走と混乱を制止させ、貯水槽から秘書兄弟を無事に救出して事件の真実を確定させた。

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21 場面/101 秒 ・ 音声つき

  • 秋山 警部補話している

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秋山 警部補

柴崎 恵に指示し、槙野 諒の腕を後ろへねじり上げてでも止める

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秋山 警部補

槙野 諒の制服の襟を掴み、泥の斜面へ引きずり下ろす

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