第2場面/ 全10場面
最後の場面です
全10場面のうち第2場面。最後の場面です
第1場面 / 全10場面
極夜が明けぬ氷原の果て、五年前に閉鎖された観測所から突如届いた救難信号。臨時調査員であるあなたは、わずかな予備燃料を積んだ雪上車を駆り、この凍てつく孤島へ単身降り立った。無線機が拾うのは、ホワイトノイズと明日付のログデータだけだ。
凍てつく雪上車のキャビンに、吹き付ける地吹雪の轟音だけが響いていた。久我は凍りついた計器盤を前に、厚いグローブ越しに通信機の送話器を握りしめたまま沈黙していた。行く手には氷漬けになった観測所「エレボス」の無骨な外壁が、巨大な墓碑のようにそびえている。 久我:「……こちら久我。エレボス外部ゲート前に到達した。応答はあるか、シオン」 スピーカーから激しいホワイトノイズが弾け、やがて途切れ途切れの声が割り込んでくる。 シオン:「……ようやく繋がった。そちらのバイタルは確認できている。だが警告しておく、観測所の発信ビーコンの日付スタンプ……今も『明日』のログを刻み続けているわ」 久我:「計器の故障かと思ってここまで来たが……どうやらそう簡単な話じゃなさそうだな」 シオン:「五年間死んでいた施設よ。中に何があるか分からない。引き返すなら今が最後のリミットだけど」 久我:「ここまで飛んできて手ぶらで帰れるかよ。燃料の残量から見ても、中で予備セルを回収しなきゃどのみち帰還線は越えられない」 久我が指先でコンソールを叩いた瞬間、雪に埋もれていた観測所のエアロック制御盤が重い電子音を立て、非常用インジケーターが不気味な青色に発光した。
話し合って決めたこと
外に出ることが困難な過酷な状況下であり、調査には大きな困難が伴うものの、誰かが踏み込んで解明しなければならない事態であること
吹き荒れるブリザードが雪上車の車体を激しく揺らし、外部気温計は危険域まで低下していた。退路のない猛吹雪を背に、久我は覚悟を決めてハッチの非常用レバーを力任せに引く。 久我 蒼:「退路がないなら、前へ突っ込むしかねえ。飛び込むぞ」 プシューと鋭い減圧音が鳴り響き、重い気密扉が軋みながら開く。霜がびっしりと張り付いた通路へ転がり込むと同時、無情な電子音が響き、外部ハッチが背後で完全にロックされた。手元の端末から、ノイズ混じりの緊急回線が繋がる。 シオン・相楽:「久我さん! 応答してください……観測所内部の気圧が急変しました。外部扉が強制閉鎖されています!」 久我 蒼:「こっちは無事だ、シオン。だが、お出迎えは歓迎ムードじゃねえらしい。完全に閉じ込められた」 シオン・相楽:「……気をつけて。計器が狂っています。施設の中核から、明日のタイムスタンプを持つパルスが断続的に発信されています」 青白い非常灯だけが明滅する冷え切った廊下の奥で、規則的な電子信号が亡霊の足音のように響いていた。
前の場面では —— 外に出ることが困難な過酷な状況下であり、調査には大きな困難が伴うものの、誰かが踏み込んで解明しなければならない事態であること
物語が終わりました。ここまでの場面を、語りと台詞の入った1本にまとめられます。
久我 蒼
もう時間がない感じですね。
AI DIRECTOR
久我 蒼
飛び込みましょう。
AI DIRECTOR
AI DIRECTOR
AI DIRECTOR
観戦中です。席が空くと加われます。