第9場面/ 全10場面
最後の場面です
全10場面のうち第9場面。最後の場面です
第1場面 / 全10場面
午前三時、冷え切った救急外来。けたたましい要請アラームが、張り詰めたフロアを裂いて響く。上の医師は緊急オペ室から戻らない。今夜この場を預かる医師は、あなた一人だけだ。ストレッチャーの車輪が、冷たい床を軋ませて滑り込んでくる。
ホットラインが鳴り響く救急外来に、ストレッチャーの車輪音が軋む。橘 看護師長:「高速の多重衝突です、意識不明の重症が二名! 空きベッドは一つしかありません!」瀬川 医師:「受けます。第二処置室を開けて、直ちに挿管の準備を」
ストレッチャー2台が同時に滑り込む。瀬川 医師:「Aを初療室へ! 倉田、お前はBの気道確保だ」倉田 医師:「ですがBの瞳孔が開きかけてます!」橘 看護師長:「先生、確定指示を!」
ストレッチャーが軋む音とともに初療室の扉が撥ね上げられる。瀬川 医師:「倉田、狼狽えるな! Aを初療室へ!」倉田 医師:「ですがBの血圧が!」橘 看護師長:「非番のドクター、全員呼び出します!」
初療室に飛び込んだ瀬川の手が止まる間もなく、廊下から鋭い警告音が突き刺さる。瀬川 医師:「気道確保を急ぐ、ライン三本取れ!」倉田 医師:「先生、廊下のBが心停止です! もう持ちません!」
瀬川 医師:「倉田、Aの止血を続けろ! 橘師長、除細動器を廊下へ!」倉田 医師:「えっ、僕ひとりで……?」初療室を飛び出した瀬川は、廊下のストレッチャーへ跳び乗り胸骨圧迫を開始した。瀬川 医師:「死なせるな、繋げ!」
初療室と廊下を繋ぐ扉が開け放たれる。瀬川:「倉田、止血帯を緩めるな! 師長、Bに除細動器を!」 倉田:「血圧がまだ上がりません!」 橘:「波形、心室細動です!」
瀬川:「ショック後、脈拍は!」橘:「洞調律再開、触知します! ここは引き受けます、先生は初療室へ!」初療室の奥から叫び声が飛ぶ。倉田:「先生、血圧が戻りません、ドレーンを!」瀬川:「倉田、代わるぞ!」
瀬川が初療室へ飛び込み、処置器具を掴み上げる。倉田:「血圧が六十を切りました、胸腔穿刺いきます!」瀬川:「待て、右胸の減圧弁を先に開けろ。俺がドレーンを刺す!」倉田:「はい、補助します!」
話し合って決めたこと
重症者Aの胸腔ドレナージを完遂してバイタルを蘇生させ、応援部隊とともに両患者の手術引き継ぎを決断した。
瀬川のドレナージが成功し、モニターの警告音が止む。倉田:「血圧、上がってきました……!」橘:「瀬川先生、外科の応援が到着しました。二人とも繋ぎ止めましたね」瀬川:「まだ終わりじゃない。オペ室へ送るぞ」
前の場面では —— 重症者Aの胸腔ドレナージを完遂してバイタルを蘇生させ、応援部隊とともに両患者の手術引き継ぎを決断した。
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瀬川 医師
橘 看護師長に輸血の迅速化を割り振るよう命じる
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