第7場面/ 全8場面
最後の場面です
全8場面のうち第7場面。最後の場面です
第1場面 / 全8場面
終電の赤いテールランプが闇に吸い込まれ、駅前ロータリーは静寂に包まれた。冷えた木製ベンチに腰を下ろすあなたの少し隣には、同じように立ち去ろうとしない誰かが座っている。始発まではあと四時間。どちらも、今夜は家に帰りたくない。
遠ざかる終電のテールランプが闇へ消え去り、冷え切った無人のホームに取り残された語り手は、始発までまだ四時間以上もある深夜の静寂に一人立ち尽くした。
語り手は無人の改札を抜けて、夜気が淀む駅前ロータリーへと歩き出す。佐々木 怜:「終電、乗れなかったの?」語り手:「ああ。始発までここで過ごす」佐々木 怜:「迎えに行こうか?」語り手:「いいよ。一人でいたいんだ」
ロータリーのベンチには先客の男が座っており、語り手はその端へ腰を下ろした。遠山 朔:「……終電、逃しました?」語り手:「ええ。始発まで、ここに」
自販機の重い落下音が深夜のロータリーに響く。語り手:「温かいの、飲む?」遠山 朔:「……缶コーヒーなら。あんたも逃げてきた口?」語り手:「まあね」
遠山 朔:「この駅、昼間は鳩しかいないんですよ」語り手:「そうなんですか。普段あまり降りないので」遠山 朔:「何もない町ですからね。夜になると、余計に」遠山は缶の底を見つめながら、ぽつりと呟いた。
深夜二時の時報代わりに、遠くの踏切が虚しく鳴り響く。遠山 朔:「誰かと暮らすのって、時々息が詰まりませんか」語り手:「……優しい人ほど、息が苦しくなることがあります」遠山 朔:「わかります。だから今夜、逃げ出した」
話し合って決めたこと
始発の気配を感じながら、避けていた理由を言葉にして帰宅を受け入れる。
東の空が白み始め、遠くの踏切が始発の接近を予告するように低く鳴り響いた。遠山 朔:「そろそろ始発ですね。帰れそうですか」語り手:「重い優しさに怯えてただけです。帰ります」遠山 朔:「なら、大丈夫だ」
前の場面では —— 始発の気配を感じながら、避けていた理由を言葉にして帰宅を受け入れる。
物語が終わりました。ここまでの場面を、語りと台詞の入った1本にまとめられます。
AI DIRECTOR
AI DIRECTOR
観戦中です。席が空くと加われます。